FC2ブログ

認知症の方と接して思うこと

 私たちの施設は高齢者介護施設であり,もちろんのこと「認知症」の方がたくさんいます。よく「認知症の方の割合はどれくらいですか?」などというおよそ現状を知らない方からの質問をいただきますが,半分以上がかなりの認知症ですし,おおかたの方は内服薬をお渡ししても無事間違いなく飲める方はいないと思います。
 朝から事務所周辺で「今日こそは帰りたい!」,また隣の施設長室では所有する自分のお金のことで納得がいかない様子で訴えていたり,また玄関ソファーでは急遽利用になった方のご家族がかなり大きな声で事情を利用者に説明されていたり賑やかです。わかっていたはずですが,こんなに日本が認知症高齢者であふれることになろうなど20年前は想像できなかったというのが正直ではないでしょうか?
 毎日認知症の方に接してわかることは,お世話する方は常に同じ姿勢での対応が必要です。ただし,認知症の度合いも個々で違いますし,日によって異なります。かなり柔軟な対応が組織的にできることが介護力だと思います。
 確実な法則ですが,認知症が進むと個々の人の本性が隠せなくなります。つまり健常者は無理しながら,我慢を重ねているわけです。その人が自分の認知症を理解できないわけですから,どこで無理したり我慢すべきか場面が理解できなくなると,元々の本性が出てきます。やはりその本性が優しい人であれば,安心しますが,性格的に難しい人だったりすると,「本当はそう思いながら毎日生きてきていたのか」と感じがっかりしてしまいます。他人事ではありません。私たちも同じ年の取り方をすると思います。
 夕方「今日から入寮します。お世話になります」と訪ねてこられた入所5年近くになる入所の利用者・・・私たちの力量を試されるような時間です。
スポンサーサイト
Category: 未分類